家計を担うことが信頼の証
現在の夫との関係は、概ね良好だと感じています。家事にも積極的に協力してくれますし、日々の会話も大切にしています。スキンシップも自然に取り合いながら、お互いの存在を身近に感じて過ごせています。
家計については、私が管理を任されています。結婚の際、私が生活費の一部を負担することが条件となっていて、家賃を除いた生活費は私が3割、夫が7割を担当しています。無駄遣いはせず、計画的にやりくりをしています。夫が家計を私に任せてくれているのは、私を信頼してくれているからだと思いますし、その信頼に応えるためにも、責任の重さを常に意識しています。
以前の結婚では、生活費はすべて夫が負担し、私は専業主婦として毎月お小遣いをもらっていました。家計の実情や将来の計画、子どもの教育について真剣に話し合うこともなく、自分自身もそうしたことに関心を持つ余裕もなく、ただ流されるように暮らしていた気がします。今思えば、あの頃の私は主体性を欠いた“腑抜けた妻”だったのかもしれません。
尊重と尊敬が支える関係
今の夫との関係で何より大切にしているのは、互いを「一人の人間として」尊重し合うことです。夫はとても誠実で優しい人で、心から尊敬しています。「この人と出会えてよかった」「ずっと一緒にいたい」と思える存在です。彼がずっと独身でいてくれたことに、感謝すら覚えます。
過去の恋愛については、あえて深く聞きません。でも、きっと素敵な女性たちと過ごしてきたのだと思います。そして今、私を選んでくれたことに、ただ感謝するばかりです。
コミュニケーションは「察して」ではなく「伝える」
夫との関係を良好に保つうえで、何よりも大切にしているのが、具体的に伝えることです。
「言わなくても察してくれるはず」と期待するのは、思いやりではなく、コミュニケーションの放棄だと感じます。自分の気持ち、やってほしいこと、困っていること――どんなことでも、言葉にして伝えるように心がけています。我慢するのではなく、正直に話すことが、信頼の土台になると信じています。
一方で、夫の「ひとり時間」も大切にしたいと思っています。相手のペースを尊重し、口うるさくならないよう気をつけています。私は夫の上司ではありません。命令したり、強制したりすることは、関係を壊す原因になります。
お願いごとは「依頼」として丁寧に伝え、無理にやらせることは避けたい。人に何かを「やらされる」というのは、想像以上に苦痛なものです。だからこそ、思いやりのある伝え方を大切にしています。
恐怖ではなく、信頼と温かさで築く家庭
前の結婚生活では、パワハラやモラハラに苦しんだ経験があります。
あの頃は、恐怖で支配される毎日で、心がすり減っていきました。そうした関係は、最終的に「軽蔑」「無関心」「憎しみ」へと変わっていくことを学びました。
けれど今では、その経験を恨んではいません。離婚という選択をしてくれたこと、子どもを育ててくれたことに、感謝しています。もしもどこかで再会することがあれば、こう伝えたいです――
「当時は本当にごめんなさい。そして、ありがとう」と。
娘にも、いつか会いたいと思います。でも、きっと向こうは会いたくないのでしょう。いまも連絡はありません。私が「毒親」だったのかもしれません。それでも、私は娘が大好きでした。
男性との会話スタイルの違いを理解する
多くの男性は、「共感してほしいだけの話」や「ただ聞いてほしいだけの話」が少し苦手です。私の夫も、「静かにしてくれると助かる」と言います。
私自身も一人の時間を大切にしているので、その点ではお互い気が楽です。私の独り言に夫が反応しないこともありますが、それもまた心地よい距離感です。
時々、LINEで「大好き」と送ると、隣の部屋から夫がふらっとやってきてくれることもあります。そんな瞬間が、とても愛おしく感じます。
まとめ:夫婦の絆は小さな積み重ねから
私たち夫婦の関係がうまくいっている理由は、
- 信頼される責任を果たすこと
- 互いを尊重し合う姿勢
- 具体的な言葉でのコミュニケーション
- ひとり時間を大切にする距離感
こうした、小さな積み重ねによるものです。
これからもこの関係を大切にしながら、夫と共に、穏やかで温かな人生を歩んでいきたいと思います。
コメント