B型作業所での体験:理不尽さと疑問
数年前、私はB型作業所で働いていました。自分がもらう工賃よりも多いお金を支払わなければならないことがあり、その理不尽さに対して強い疑問を感じていました。当時、生活保護を受けていた私は、自分の負担額は名目上払わなくてもよかったため、それほど気にしていませんでした。しかし、作業所で訓練を受け、工賃をもらうために毎月一万円ほど払うようになり、これは何かが間違っているのではないかと思うようになりました。
作業所での低工賃と自尊感情の喪失
B型作業所での一時間あたりの工賃は100円から300円程度でした。これは、東京都の最低時給1113円と比べると非常に低い金額です。この状況下で、自分が何のために働いているのかわからなくなりました。障害者である私は、こうした特別待遇を受けていますが、それでも生活は年金に頼らざるを得ず、死活問題でした。ある人は、障害者に支払うために働いて税金を払うことに不満を感じるかもしれませんが、その気持ちも理解できます。働きたくても働けない、これが現実なのです。
障害者としての雇用の現実
障害者も健常者も、一人ひとり異なる心や身体、疾患を抱えています。私は差別を受けたことがあります。学歴差別、障害者差別、見た目や服装による差別などです。これらの経験から、自分は価値がないのかと自信を失うこともありました。最もみじめだったのは、工賃が100円や300円で、自分の人生の時間を無駄に消費しているという感覚でした。働けば働くほど、自尊感情がなくなっていく日々でした。
B型作業所をやめてパートで働く現在
現在、私は作業所を辞め、障害を隠してパートで働いています。生きづらさを感じることもありますが、以前より前向きに取り組むことができるようになっています。自分の成長を日々感じ、毎日が楽しく幸せです。働いた分だけ、きちんと報酬が「給料」として毎月振り込まれます。節約すれば、年金と合わせて老後の貯金も可能です。正当に自分の能力が評価され、認められていることを実感でき、給料日が楽しみです。
B型作業所で行き詰まっている人へのメッセージ
もし、B型作業所で行き詰まっている人がいるなら、周囲の反対があっても、週2、3日から短時間の軽作業や事務作業、簡単な梱包などのアルバイトやパートを始めてみてください。一生そのままでいいのでしょうか?自分の限界に挑戦し、新しい一歩を踏み出してみませんか。私は、今の仕事を通じて自分の成長と幸せを感じています。きっとあなたも、自分の力を信じて前進することができるはずです。
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