「日本人なら日本語でプログラムすればいいのに」――そんな疑問を持ったことはありませんか?私もプログラミング初心者として、パソコン画面に並ぶ英語や記号を眺めている夫を見て、素朴な疑問を投げかけました。その答えは「処理が遅くなるから」とのこと。正直、それだけではピンときませんでしたが、調べてみると、日本語でプログラムを書くための言語も存在しているのです。その中でも有名なのが「なでしこ」。この記事では、日本語プログラミングの可能性についてお話しします。
日本語でプログラムしない理由
プログラミングの主流言語は英語がベース。日本人なのに英語を使う理由は以下の通りです:
- 世界標準だから: プログラムはグローバルに共有されることが前提。英語で記述することで、どの国のエンジニアとも情報を共有しやすくなります。
- 処理速度の問題: 日本語のプログラムをコンピュータが理解するためには、日本語を機械が解釈できる形に変換する「翻訳」が必要です。このプロセスが英語よりも手間がかかり、結果的に処理が遅くなります。
- エンジニアの教育環境: 多くのプログラミング教材が英語ベースで作られているため、日本語での学習環境が十分に整っていません。
こうした背景から、日本語のプログラミング言語は主流にはなっていません。
日本語プログラミング言語「なでしこ」とは?
「なでしこ」は、日本語でプログラムを記述できるプログラミング言語。初心者や非エンジニア向けに作られたこの言語は、日本語をそのままコーディングに活用できます。
- 特徴:
- 日本語の文法で直感的にプログラミングが可能。
- 教育現場での利用や趣味のプログラミングに向いている。
- GUIアプリや簡単なスクリプトの作成が得意。
なでしこを使うメリットと課題
メリット
- 初心者でも入りやすい: 日本語で記述するため、プログラムの動作を直感的に理解しやすい。
- プログラミングへのハードルが下がる: 英語アレルギーがある人でも楽しく学べる。
課題
- 処理速度の遅さ: 日本語をコンピュータが解釈するプロセスが英語よりも複雑。
- 使いどころが限られる: 本格的なアプリケーション開発や、大規模なシステムには向いていない。
- エンジニア間での普及度: グローバルなプロジェクトには不向き。
日本語プログラミングを考えるきっかけ
「なでしこ」の存在を知り、ITパスポートの勉強を通じて感じたのは、プログラミングに対する壁は、意外と「言語」そのものにあるのではないかということです。確かに、英語ベースのプログラムは国際標準ですが、日本語で始められる選択肢があることで、プログラミングのハードルが下がる人も多いはずです。
まとめ
日本語プログラミング言語「なでしこ」は、英語に苦手意識を持つ人や初心者でも簡単にプログラミングを学べる魅力的な選択肢です。もし「プログラミングに興味はあるけど、英語が難しそう」と感じているなら、ぜひ「なでしこ」に触れてみてください。プログラミングは特別なスキルではなく、誰でも挑戦できるツールです!
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