グループホームでの生活:温かい心と向き合う日々

グループホーム 統合失調症
グループホーム

グループホームでの生活は、様々なことがありました。心温まる瞬間と、予期せぬ困難が同居するこの特別な空間で、わたしは多くのことを学び、成長してきました。

グループホームってどんなところ?

グループホームは、高齢者や障害を持つ人々など、日常生活に支援が必要な人たちが少人数で共同生活をするための施設です。これらの施設は、居住者が可能な限り自立した生活を送れるように、日常生活の支援や介護サービスを提供します。グループホームは、居住者一人ひとりのニーズに合わせてパーソナライズされたケアを提供することを目的としています。

退院への喜び

十年以上精神科の病院で入院生活をおくり、退院した先のグループホームで過ごした日々は、わたしにとっては新鮮でした。医者からは、「あなたは、このまま一生病院で生活することになります」と言われたこともありました。バスや電車にも一人で満足に乗れなかったわたしは、入院時に、退院するための生活訓練を受けていました。今思えば、どんなことも、どんな経験も、無駄なことは何一つないとあらためていろいろな人達や、いろいろな経験ができたことに感謝しています。

日常生活ができる喜び

わたしがいたグループホームは共同生活といっても、個人の生活は守られています。ただ、門限や、服薬確認、見回りや相談などがありました。長期にわたり入院していたため、金銭管理が上手にできないわたしは、お金のやりくりが本当に苦手でした。生活が破綻せずにいられたのも、グループホームの皆さんや、生活保護の福祉課のケースワーカーさんたちや、生活支援員さん、B型作業所のスタッフさんたちなど、周りの人たちが、いてくれたからだと思います。色々な人々と日々交流しながらの生活は、本当に刺激的で、発見の連続でした。長期にわたり社会と隔てられた生活をしていたわたしにとって、どんな経験も、ワクワクドキドキしながら一つ一つこなしていったことを懐かしく思います。グループホームでの生活もその経験の一つです。

生活への慣れ

しかし、共同生活には課題もありました。数年たつと最初の喜びはわすれて、ルールを破ることもありました。タバコを吸ったり、門限を守らなかったりとグループホームの寮長さんにたくさんの迷惑を掛けました。

グループホームで得た宝物

グループホームでの生活は、私にとってかけがえのない宝物を与えてくれました。入院生活が長く、一般常識がない私を、日常生活を送れるようにサポートしてくれたり、時には叱り、時には一緒に喜んでくれる寮長に会えたことが私が得た宝物です。

まとめ

グループホームは、単なる住まいではなく、人と人との絆を育み、共に成長する温かい場所です。そして、日常生活に適応できるような訓練の場所です。この経験は、私が日常生活がおくれるようになるために必要なことでした。

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